＊1800年から1980年までのアンティーク腕時計、懐中時計を自社で修理、調整した優良品のみを良心的な価格で販売します。
＊機械式腕時計、クオーツ腕時計、現行ロレックス、アンティーク懐中時計まで、高い技術で修理致します。

（時計修理雑感）
1.複雑時計のひとつ、クロノグラフは１００個以上の部品で構成されています。
トリプルカレンダー、自動巻の機能が付くとさらに部品点数が増えます。
分解時にはスケッチと注意点を書いたメモが大切です。これは組立時の参考になります。
私はデジカメで写真を残します。洗浄前に部品の善し悪しのチェックをします。
これら分解時の手間に時間が掛かります。メーカーの修理人は同じ機械を毎日修理しますが、
我々は毎日、千差万別の機械に挑戦します。
2.洗浄してよい部品と、洗浄すべきでない部品があります。非常に繊細で曲がりやすい部品や、
潤滑が難しい部品は別に掃除します。
3.組立が順調に進む場合と、うまくいかない場合があります。クロノグラフで順調な場合２時間で済む場合と
うまくいかなくて４時間必要な場合もあります。歯車ひとつに１時間掛かることがあります。
深呼吸し、息を止めて、心清らかに、雑念を捨て、まるで仙人のごとし。
4.最大の敵は、大切な部品がピヨーンと跳ねて、なくなること。探すのに無駄な時間が過ぎていきます。
トホホ。
5.持ち込まれたとき、全く動かなかった時計が、分解、洗浄、部品交換、給油、調整で生き返り
生まれ変ったように順調に時を刻むとき、大きな喜びを感じます。

（アンティークか最新式か？）
1.意見は分かれるかも知れませんが、私はアンティークが好きです。
理由は時計は今でも高価なものがありますが、40年前は1ヶ月の給与でも買えないくらい高価なものでした。
100年前は1年分の給与に相当し、今の車の価格に相当しました。
したがって、分解掃除することによって何十年も使えるように設計され、部品が作られていました。
各社が技術を競い、高性能を目指していました。
現在の技術は、いかにしてコストダウンをするかに時代が変わりました。
そんな古き良き時代の高性能の時計が比較的安価に手に入るのが現在です。
新しい時計を一つ買うなら、良い状態のアンティークを2つ、3つ持ちTPOに応じて使い分けるのが楽しいと思います。